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出版社からの紹介→
https://www.fukuinkan.co.jp/book/?id=1832 |
プランターのチューリップに水をあげていた太郎くんが、うえたおぼえのない草がはえているのをみつけた。
それはざっそうかもしれない。なまえをしりたくなっておじいちゃんに電話をした。
電話で話をしてくれたおじいちゃんは、太郎くんにいろいろしつもんした。 |
その草をよく見てごらん、3つのしつもんとおまけのしつもんがだされた。
それでなまえがわかるかもしれない。
太郎くんが草を見てはそれに答えていくと、おじいちゃんは、それはきっとハコベという草だよ、小鳥もよろこんでたべる、と教えてくれた。 |
つぎの日よう日、おじいちゃんがあそびにきてくれた。
太郎くんはうれしそうにいっしょにハコベをみた。 |
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本文ページ。画面では刺繍の再現は難しいかも…… |
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このようにお話が展開する。
はじめに名前ありきではない、いろいろと観察して名前にたどりつく。これは自然観察大学の観察会が続けてきた姿勢である。
作者の長尾玲子さんは、その流れを子ども向けのストーリーにみごとに表現してくれた。並みの絵本ではない。
しかも長尾さんは刺繍作家でもある。前作の「ざっそうの名前」と同様に、絵は繊細で美しい刺繍によるものである。
小学校初級向けとあるが、大人もいっしょに楽しんでほしい本である。 |
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なお、長尾さんは自然観察大学の雑草観察会にも参加され、この本の監修は自然観察大学講師の飯島和子さんがされており、縁の深い本でもある。 |
自然観察大学名誉学長 岩瀬徹 |
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※「ざっそうの名前」は本項で紹介しています。
バックナンバーから選んで、ごらんください。
(事務局注) |
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