『身近な生物多様性を観る・守る・使う』 平井一男先生 |
…Mさんより |
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生物の多様性を守るということは、単純ではないですね。
アブラムシの場合は宿主植物と宿主転換先の植物までも知ることが必要であるし、タガメのように水生昆虫だと思って田んぼ、池だけに目を向けていても、取り巻く環境や越冬場所までの環境を守ることをしなければ絶滅させてしまう。それぞれの繋がりを理解していないとならないのだから、奥が深いです。
自然観察大学に参加させていただけるようになって、お陰さまでこのあたりも考えられるようになりました。 |
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昆虫の卵の形からも、「守る」知恵が観えるのですね。守る目的があるにしても、どうして、ゼフィルスの卵は あんなに芸術的な形になるのか不思議です。 |
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お話にもあった“クロメンガタスズメ”“オオスカシバ”は長野県の安曇野でも見られるようになりました。15年くらい前にツマグロヒョウモンの幼虫が確認された時はビックリ! でしたが、ナガサキアゲハなど毎年驚かされることが続きます。やはり温暖化の影響なのでしょうか? |
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余談ではありますが、職場のサワラの洞にニホンミツバチが8年営巣していました。(その前はセイヨウミツバチが利用)
今年、一頭のクマが根元に出来たアリの巣を見つけ、樹に大きな穴があき、その穴とミツバチの巣が一部繋がり、次に現われた別のクマが下から穴を広げ、蜜をたいらげていきました。
観察場所だったニホンミツバチの巣も、影も形もなくなってしまいました。
ミツバチとキイロスズメバチ
ミツバチとオオスズメバチ
ミツバチの巣をめぐってのオオスズメバチ同士の戦い
ミツバチとツキノワグマ
多くの戦いの場面をみてきましたが、これも多様性の中だからこそ観られるものだったのかもしれません。
これからも、ますます広い視野で自然を観察できるよう学んでいきたいと思いました。ありがとうございました。 |